サッカーといえば一般的に11人制のイメージが強いですが、少年サッカーでは8人制サッカーになっています。
ルールや戦術に少し違いがあるため、11人制サッカーとは異なる魅力を持っています。
ここでは、8人制サッカーのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
日本では、8人制サッカーは2003年に日本サッカー協会(JFA)によってジュニア世代(小学生)向けに導入されました。導入の背景には、少人数制でプレーすることにより、選手がボールに触れる機会を増やし、基礎技術の向上やゲーム理解を深めやすくする狙いがありました。最近では少年サッカーは当たり前のように8人制となっていますがそれまでは11人で試合をしていたので革命的だったと言えます。
8人制サッカーのメリット・デメリットを詳しく解説!
それでは8人制サッカーがもたらすメリットを解説していきます。
プレーヤーの技術向上が期待できる
8人制サッカーでは、フィールドが11人制よりも狭く、プレーヤー1人あたりがボールに触れる機会が増えます。結果的にボールコントロールやパススキル、ドリブルの精度が向上する可能性が高まります。また、攻撃と守備の役割が頻繁に切り替わるため、全体的な技術向上が期待できます。
チームプレーの向上
少人数でのプレーはチームワークの重要性がさらに増します。特に守備において、8人制では1人1人のポジショニングと連携が不可欠であるため、チーム全体での動きがスムーズになるようコミュニケーションや戦術理解が深まります。これにより、選手同士の連携が強化され、チームプレーの質が向上します。
頭で考えてプレーする力が身に付きやすい
8人制サッカーは役割が11人制サッカーより多いので頭で考えてプレー力が身に付きやすいのもメリットです。
次のプレーにつながるパスやドリブル、ボールを持っていない時の動きや味方のサポートやカバーなど攻守において考えるため考えてプレーする力が身に付きやすいです。
次の局面を考えることによってサッカーを理解する力も養うことができます。
サッカーを始めたばかりの子供でもボールに触れる機会が増える
8人制は11人制に比べてボールを触る機会が11人制サッカーより多くあるのでサッカーを始めたばかりの子供でも参加しやすい環境です。ボールに触る回数を増やし自信に繋げることができます。
デメリット
11人制への移行に時間がかかる場合がある
8人制サッカーでプレーしていた選手がいざ11人制に移行すると、フィールドの広さや選手数の違いに戸惑うことがあります。ポジションや役割が増え、戦術も複雑になるため、スムーズに移行するには経験が必要です。
選手数が限られるため戦術の幅が狭まる
8人制では限られた人数でのプレーとなるため、戦術や配置に制約が生まれやすいです。特に中盤の選手が多くの役割を担うことになるため、柔軟な戦術の選択が難しく、各選手が自分のポジションに応じた責任を果たす必要があります。
1人1人の選手の距離が離れると1対1になるケースが多い
8人サッカーでは人数が11人制に比べ少ないため選手間の距離が離れてしまうとスペースが空き1対1の状況になってしまいます。スピードやドリブルが得意な選手が相手にいることで得点されるチャンスが増えてしまいます。
守備戦術、カバーリング、一体一の守備や対人能力を一人一人の選手につけなければなりません。
まとめ
8人制サッカーには、ボールに触れる機会が多く、技術向上やチームワークの強化が期待できるなどのメリットがありますが、11人制に移行する際に戸惑いやすい点もあります。
ジュニア世代では技術やチームワークを養う良いステップとなり、サッカーに親しむための最適な手段でもあります。

8人制サッカーメリット・デメリットを紹介していきました。
最後まで記事をみていただきありがとうございました。