サッカーの中盤で最も重要なポジションと言われるのが ボランチ(DMF/CMF) です。
攻守のバランスを取り、チームの中心で試合をコントロールする役割を担うため
「サッカーの頭脳」 と呼ばれることもあります。
試合を組み立て、ピンチを防ぎ、味方が動きやすい環境を作るボランチは、
現在のサッカーにおいて欠かすことのできない中心的存在です。
この記事では、ボランチの意味、役割、求められる能力、プレーの特徴、さらに世界で活躍する代表的なボランチも紹介します。
ボランチ(DMF/CMF)とは?基本の意味
ボランチ(Volante)とは、ポルトガル語やスペイン語で 「舵取り」「操縦士」 を意味する言葉です。
文字通り、チームの中心で試合の流れを操るポジションです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 略称 | DMF(守備的MF)/CMF(中央MF) |
| 主な役割 | 守備のバランス調整、攻撃の起点、ゲームメイク |
| 位置 | 中盤中央(MFラインの中心) |
| 別名 | 中央ミッドフィルダー、アンカー、レジスタ |
ボランチの種類と特徴
| タイプ | 役割 |
|---|---|
| 守備的ボランチ(DMF) | ボール奪取、守備のカバーリング、リスク管理 |
| 攻撃的ボランチ(CMF) | ゲームメイク、パス配給、攻撃の組み立て |
| アンカー | 最終ライン前に位置し守備と配球を担当 |
| レジスタ | 長短のパスで試合を操る司令塔タイプ |
現代サッカーでは 二人のボランチ(ダブルボランチ) が主流になり、
守備が得意な選手と、攻撃を組み立てる選手がペアになることが多くなりました。
ボランチの主な役割
① 守備から攻撃への切り替えを作る
相手ボールを奪った後、すぐに攻撃へつなぐ役割を担います。
ボランチの一本のパスが試合を決めることもあります。
② ボールを奪う(守備の中心)
中盤で相手の攻撃を食い止めることで、
DFラインへの負担を大きく軽減します。
③ ゲームのテンポを調整する
攻撃のスピードを上げるのか、落ち着かせるのか、
試合の流れを読む判断力が重要です。
④ コーチングでチームを動かす
全体が見える位置から、指示を出しながら組織をまとめます。
⑤ ロングパスや展開力でチャンスを作る
サイドチェンジや裏へのロングボールなど、
ボランチは 攻撃の起点 となります。
ボランチに必要な能力
| 能力 | 内容 |
|---|---|
| 予測力・判断力 | 相手の動きやパスコースを読む |
| ボール奪取能力 | 1対1の守備の強さ |
| パス精度 | 長短のパスを使い分け展開 |
| 視野の広さ | 全体を見る力、状況の理解 |
| スタミナ | 試合を通して走り続ける体力 |
| メンタルの強さ | ミスを恐れずプレーする度胸 |
ボランチはミスが失点に直結するポジションでもあり、
冷静さと責任感が求められる非常に難しい役割 と言えます。
世界を代表するボランチの有名選手例(5名)
| 選手名 | 特徴 |
|---|---|
| セルヒオ・ブスケツ(スペイン/バルセロナ) | 戦術理解と読みの能力でゲームをコントロールするレジスタの代表格 |
| ロドリ(スペイン/マンチェスター・シティ) | 守備力とパス能力を兼ね備えた世界最高のアンカー |
| カゼミーロ(ブラジル) | 対人守備とボール奪取のスペシャリスト |
| ルカ・モドリッチ(クロアチア) | ボランチも担うゲームメーカーでバロンドール受賞の名手 |
| 遠藤航(日本代表/リヴァプール) | 球際の強さと読みの守備で世界トップレベルのDMFとして評価 |
まとめ|ボランチはチームの頭脳であり要となるポジション
ボランチは、
- 守備と攻撃をつなぐ中心的存在
- 試合のリズムを作る司令塔
- ボール奪取とゲームメイクの両立が必要
- チームのバランスを支える最重要ポジション
という多くの役割を担う難しいポジションです。
ボランチが強いチームは必ず強く、
逆にボランチが崩れるとチーム全体が機能しなくなると言われています。
本記事ではサッカーのポジション『ボランチ(DMF/CMF)』とは何か?意味や役割を詳しく解説していきました。それでは最後まで記事を見ていただきありがとうございました。







