サッカーにおいてセンターバック(CB)は、
数字や派手なプレーでは評価しづらいポジション です。
ゴールもアシストも少ない一方で、
センターバックの出来がチームの安定感を左右します。
では、
「本当に良いセンターバック」とは、どこを見れば分かるのでしょうか?
この記事では、
- 試合観戦で分かる良いCBの特徴
- データでは見えにくい判断ポイント
- 育成年代でも使えるチェック視点
を分かりやすく解説します。
良いセンターバックは「目立たない」
まず大前提として、
良いセンターバックほど目立ちません。
- 危険な場面が少ない
- 相手FWが仕事をさせてもらえない
- ゴール前で慌てるシーンがない
これらは、
CBが 事前に危険を消している証拠 です。
良いセンターバックの見分け方【10のチェックポイント】
① 予測が早く、先に動いている
良いCBは、
相手がボールを受ける「前」に動いています。
- パスコースを読んでポジションを取る
- 裏への動きを察知して下がる
▶ 後追いで対応していないCBは高評価です。
② 不必要に飛び込まない
良いセンターバックほど、
簡単にスライディングをしません。
- 体の向きでコースを限定
- 時間を作って味方を待つ
「止めた」ように見えなくても、
危険を遅らせている CBは優秀です。
③ 相手FWが嫌がるポジションを取る
良いCBは、
相手フォワードの得意な形を消します。
- 前を向かせない
- 利き足側を切る
- ポストプレーをさせない
相手FWが
「ボールを受けにくそうにしている」
なら、そのCBは仕事をしています。
④ 常に周囲を確認している(首振り)
ボールを見ていない時こそ、
良いCBは 首を振って周囲を確認 しています。
- 味方DFの位置
- 相手FWの数
- 背後のスペース
これができているCBは、
ポジショニングミスが非常に少ないです。
⑤ 声が出ている(コーチング)
良いセンターバックは、
よくしゃべります。
- 「ライン上げよう」
- 「右ケアして」
- 「そのまま!」
自分が動くだけでなく、
周囲を動かせるCB は守備の要です。
⑥ ピンチでも慌てない
1対1、クロス対応、
ゴール前の混戦でも
落ち着いてプレーできるかは重要な判断基準です。
- 無理に蹴らない
- 余裕を持って処理
慌てているCBは、
相手に付け込まれます。
⑦ ラインコントロールが上手い
良いCBは、
ディフェンスラインの高さを適切に保ちます。
- ずるずる下がらない
- 裏を取られそうなら一気に下げる
「下がる・上げる」の判断が
早くて的確 です。
⑧ ビルドアップで安全な選択ができる
現代サッカーでは、
CBのパス判断も重要です。
- 無理な縦パスを出さない
- 危険な位置で持ちすぎない
派手さより
安全と確実性を優先できるCB は信頼されます。
⑨ ミス後の対応が早い
ミスをした後に、
- すぐ切り替えてポジション修正
- 味方をカバー
できるCBは評価が高いです。
ミスそのものより、
ミス後の振る舞い が重要です。
⑩ 試合後「相手FWが消えている」
試合を振り返ったときに、
「相手FW、何もできてなかったな」
と感じたら、そのCBは優秀です。
数字では分からないCB評価のコツ
良いCBは、
- タックル数が少ない
- クリア数が少ない
場合もあります。
それは、
危険になる前に止めている からです。
▶ 「多い=良い」ではない
▶ 「危険を作らせない」が最高評価
これがCB評価の難しさであり、面白さです。
少年サッカー・育成年代での見分け方
育成年代では、
- 体格
- 足の速さ
だけでCBを判断しがちですが、
以下も重要です。
- 声を出しているか
- 失点後に下を向かないか
- 味方を助けに行っているか
性格・考え方の部分 を見ると、
将来性のあるCBが見えてきます。
まとめ
良いセンターバックの見分け方をまとめると、
- 予測が早い
- 飛び込まない
- 声を出す
- 冷静
- 周囲を動かせる
という特徴があります。
派手なプレーより、
試合が落ち着いているかどうか
そこに注目してみてください。







