少年サッカーでは、「守備が苦手」「守るのが嫌い」という子どもは少なくありません。
- ボールを取りに行くのが怖い
- 失敗して怒られた経験がある
- 何をすればいいか分からない
実は守備が苦手な理由の多くは、才能ではなく“教え方” にあります。
この記事では、
- 守備が苦手になる原因
- 子どものタイプ別の教え方
- 自信をつける声かけと練習方法
を具体的に解説します。
目次
なぜ守備が苦手な子が生まれるのか?
① 失敗体験が多い
守備は「抜かれる」「失点につながる」といったネガティブな経験が残りやすいです。
一度怒られると、「行かない方が安全」と感じてしまいます。
② 何をすればいいか分からない
守備は攻撃よりも正解が見えにくい ため、
- どこに立つ?
- いつ行く?
が分からず、動けなくなります。
③ 守備=ボールを奪うと思っている
多くの子どもは、「奪えない=失敗」と考えています。
しかし、守備は奪わなくても成功 です。
守備が苦手な子への教え方【基本編】
① まずは「止めるだけでOK」と伝える
最初に教えるべきことは、
守備はボールを取らなくていい
という考え方です。
- ゴールに近づけない
- 相手を遅らせる
これだけで
立派な守備 だと伝えましょう。
👉 声かけ例
「今の止めた守備、すごく良いよ」
② 立ち位置をシンプルに教える
複雑な指示は逆効果です。
おすすめは「ボールとゴールの間に立つ」 だけ。
これだけで、守備の形は自然に整います。
③ 1対1は「近づきすぎない」を意識させる
守備が苦手な子ほど、いきなり飛び込んで抜かれます。
- 腕1本分の距離
- 相手の動きを見る
「ゆっくり近づこう」と伝えるのが効果的です。
タイプ別|守備が苦手な子への教え方
① 怖がりなタイプ
特徴:
- 相手に近づけない
- ボールを避ける
教え方:
- 体を当てなくてOK
- コースを切るだけ
👉 「立ってるだけで守備だよ」
② 動きすぎて抜かれるタイプ
特徴:
- すぐ飛び込む
- 足を出して抜かれる
教え方:
- 止まる勇気を教える
- 相手を待つ
👉 「今は我慢が正解」
③ やる気が出ないタイプ
特徴:
- 戻らない
- なんとなく守る
教え方:
- 小さな役割を与える
- 成功体験を作る
👉 「君はここを守ってくれる?」
守備が苦手な子に効果的な練習方法
① 数的優位の守備練習
- 2対1
- 3対2
守る側を有利にすることで、成功体験が増えます。
② ゴールを小さくしたゲーム
- 失点しにくい
- 守れた感覚が残る
守備が楽しい体験 に変わります。
③ 守備成功をポイント化する
- 止めたら1点
- 遅らせたら1点
ゴール以外の評価を明確にしましょう。
指導者・保護者が絶対にやってはいけないこと
❌「なんで行かないんだ!」
❌「また抜かれた」
❌ ミスを大声で指摘
これらは守備嫌いを加速させます。
守備を好きにする魔法の声かけ
- 「今の守備、チーム助けたよ」
- 「止めた時間が大事なんだ」
- 「すごく落ち着いてたね」
守備は結果ではなく過程を褒めることが大切です。
まとめ|守備が苦手な子は必ず伸びる
守備が苦手な子への教え方のポイントは、
- 奪わなくていいと伝える
- 立ち位置をシンプルに
- 成功体験を積ませる
- 責めない・比べない
守備ができるようになると、子どもは自信を持ち、プレー全体が変わります。
守備をどう教えていいかわからないと悩んでいる指導者や親御さんの方達に役立てれば幸いです。
記事を最後まで記事を見ていただきありがとうございました。







