サッカーを見ていると、前に速く攻めるだけでなく、横にパスを出す場面をよく目にします。
この「横パス」は一見すると消極的に見え、
- なぜ前に出さないの?
- 横パスばかりで意味があるの?
- 少年サッカーで教える必要はある?
と疑問に思う初心者や保護者の方も多いでしょう。
しかし、横パスはサッカーにおいて非常に重要なプレーであり、試合を支配するために欠かせない要素です。
この記事では、サッカーの横パスについて
- 基本的な意味
- 使う目的
- メリット・デメリット
- 少年サッカーでの教え方
- よくある失敗例
まで、初心者・少年・大人すべての世代に向けてわかりやすく解説します。
サッカーの横パスとは?初心者にもわかる基本的な意味
横パスの定義
横パスとは、その名の通りピッチの横方向(サイド方向)に出すパスのことです。
ゴール方向(前)や自陣方向(後ろ)ではなく、同じライン、または近い位置の味方へボールを動かすプレーを指します。
横パスは「逃げ」ではない
初心者や少年サッカーでは、「横パス=消極的」というイメージを持たれがちです。
しかし実際には、状況を整理し、次の攻撃を作るための重要な選択です。
なぜ横パスはサッカーで重要なのか?
相手ディフェンスを動かすため
横パスの最大の目的は、相手ディフェンスを横に動かすことです。
相手が動けば、
- 縦のスペース
- 裏のスペース
- サイドの空間
が生まれます。
その結果、縦パスやスルーパス、ドリブル突破がしやすくなります。
ボールを失わずに攻撃を継続できる
無理に前へパスを出すと、
- カットされる
- 相手に奪われてカウンターを受ける
といったリスクがあります。
横パスは比較的安全で、ボールを保持しながら試合をコントロールできるプレーです。
チーム全体が落ち着く
特に少年サッカーでは、ボールを奪った直後に慌てて前へ蹴ってしまう場面が多く見られます。
横パスを使えるようになると、
- 周りを見る余裕が生まれる
- 味方同士の距離が整う
など、チーム全体が落ち着いてプレーできるようになります。
横パスのメリット・デメリット
横パスのメリット
- ボールを失いにくい
- 試合の流れをコントロールできる
- 相手ディフェンスを崩す準備ができる
- 初心者・少年でも実行しやすい
横パスのデメリット
- 出すタイミングが悪いと狙われやすい
- スピード感がなくなる
- 意味のない横パスは停滞を生む
つまり、目的のない横パスはNGということです。
横パスはどんな時に使うべき?
前に出すスペースがない時
相手がしっかり守っていて
縦に出すコースがない場合、横パスは正解です。
無理な縦パスよりも、
横に動かしてチャンスを作るほうが安全で効果的です。
数的優位を作りたい時
横パスでボールを動かすことで、相手がスライドし、守備が偏ります。
その瞬間に
- 逆サイド
- 中央
へチャンスが生まれます。
試合を落ち着かせたい時
リードしている場面や、
流れが悪い時は、横パスでボールを回すことで
試合をコントロールできます。
少年サッカーで横パスを教えるべき理由
判断力が育つ
横パスを教えることで、
子どもたちは
- 前がダメなら横
- 横がダメなら後ろ
と、選択肢を考える力が身につきます。
「見る」習慣が身につく
横パスを出すためには、
周りを見なければいけません。
これは将来的に
- ポジショニング
- 戦術理解
につながる重要な要素です。
チームプレーを理解できる
少年サッカーでは、
どうしても「ドリブルだけ」の選手が増えがちです。
横パスを覚えることで、
味方を使う意識が自然と育ちます。
少年サッカーでの横パス指導のポイント
「前に行けない時の選択肢」として教える
横パスを
「安全だから」
ではなく、
「前に行くための準備」
として教えることが重要です。
成功体験を作る
横パス → 展開 → チャンス
という流れを体験させることで、
子どもたちは横パスの価値を理解します。
横パス=ダメ、という声かけをしない
「なんで横に出すんだ!」
という声かけは、
子どもの判断力を奪ってしまいます。
代わりに、
「よく見てたね」
「次どうする?」
といった声かけがおすすめです。
よくある横パスの失敗例と改善方法
失敗① 受け手が止まっている
改善策
→ パスをもらう側も動く意識を持つ
(サポートの動き)
失敗② パスが弱くカットされる
改善策
→ インサイドキックで正確に
→ 強さを意識した基礎練習
失敗③ 横パスだけで終わる
改善策
→ 「横→縦」の意識づけ
→ 横パスはあくまで通過点
大人・社会人サッカーでの横パスの考え方
大人のサッカーでは、
- 体力
- スピード
に限界が出てきます。
その中で横パスは、
無駄な走りを減らし、効率よく攻撃するための武器です。
特に
- 中盤
- ディフェンスライン
では、横パスで試合を落ち着かせる力が重要になります。
横パスが上手い選手の特徴
- 周りをよく見ている
- ワンタッチ・ツータッチで出せる
- 次のプレーを考えている
- 味方の立ち位置を理解している
横パスが上手い選手は、試合をコントロールできる選手です。
まとめ|横パスはサッカー理解を深める重要なプレー
サッカーの横パスは、決して消極的なプレーではありません。
- 試合を落ち着かせる
- 相手を動かす
- チャンスを作る準備
すべてにつながる重要な技術・判断です。
少年サッカーから大人まで、横パスを正しく理解し、使えるようになることでサッカーの見方・プレーの質は大きく変わります。
それでは最後まで記事を見ていただきありがとうございました。







