サッカーの試合解説や戦術記事を見ていると、「このチームはアンカーを置いていますね」「ボランチの働きが重要です」といった言葉をよく耳にしたりするかと思います。
しかし、サッカー初心者の方や、少年サッカーを見ている保護者の方からは、こんな声が多く聞かれます。
- アンカーとボランチって何が違うの?
- 同じ中盤のポジションじゃないの?
- どっちが正しい呼び方?
- 少年サッカーではどう考えればいい?
この記事では、サッカー中盤の重要ポジションである「アンカー」と「ボランチ」の違いについて、
意味・役割・立ち位置・求められる能力まで、誰が読んでもスッと理解できるように詳しく解説します。
そもそも「ボランチ」とは?初心者向けに解説
ボランチの意味と語源
「ボランチ(Volante)」はポルトガル語で、舵(かじ)」「ハンドル」という意味を持ちます。
その名の通り、ボランチはチームの方向性をコントロールする中盤の要となるポジションです。
ボランチの基本的な立ち位置
ボランチは一般的に、
- センターバックの前
- 中盤の中央エリア
でプレーします。
フォーメーションでいうと、
- 4-4-2
- 4-2-3-1
- 4-3-3
など、さまざまな形で使われます。
ボランチの主な役割
ボランチの役割は非常に幅広く、攻守のバランスを取る存在です。
守備面の役割
- 相手攻撃の芽を摘む
- 中央のスペースを守る
- ディフェンスラインの前でフィルターになる
攻撃面の役割
- ビルドアップの起点
- パスを散らして攻撃を組み立てる
- 攻撃のテンポを作る
つまりボランチは、「守備も攻撃も支える万能型中盤」と言えます。
「アンカー」とは?初心者にもわかりやすく解説
アンカーの意味
「アンカー(Anchor)」は英語で、「錨(いかり)」という意味があります。
船が流されないように錨を下ろすように、アンカーはチームの中央でどっしり構える役割を担います。
アンカーの基本的な立ち位置
アンカーは、
- 中盤の最も後ろ
- センターバックのすぐ前
に固定されることが多いです。
特に、
- 4-3-3
- 3-4-3
といったフォーメーションでよく使われます。
アンカーの主な役割
アンカーは、ボランチの中でも
より守備に特化した役割を担います。
- 中央の守備を安定させる
- 相手のカウンターを防ぐ
- 無理に前へ出ない
- バランスを最優先する
- 中盤の後方からパスを展開する
攻撃参加は控えめで、「守備的司令塔」と表現されることもあります。
アンカーとボランチの違いを簡単に説明すると?
初心者向けに一言でまとめると、
- ボランチ:中盤全体をカバーする万能型
- アンカー:中盤の底で守備を安定させる専門型
という違いがあります。
アンカーは、ボランチという大きなカテゴリの中の一つの役割と考えると理解しやすいです。
アンカーとボランチの違いを比較表で解説
両者の違いを一目で分かるように表にまとめました。
| 比較項目 | ボランチ | アンカー |
|---|---|---|
| 立ち位置 | 中盤中央 | 中盤の最下層 |
| 守備の比重 | 高い | 非常に高い |
| 攻撃参加 | 状況に応じて行う | ほぼしない |
| 動きの範囲 | 広い | 限定的 |
| 役割 | 攻守のバランサー | 守備の安定装置 |
| フォーメーション | 幅広く対応 | 主に3センター |
| 求められる能力 | 判断力・運動量・展開力 | ポジショニング・予測・展開力 |
| 初心者向け表現 | 中盤の司令塔 | 中盤の土台 |
フォーメーションによる役割の違い
ダブルボランチの場合
4-2-3-1などでは、
- 1人が攻撃寄り
- 1人が守備寄り
という役割分担がされます。
この守備寄りの選手は、アンカー的役割を担っていると言えます。
3センター(1アンカー+2インサイドハーフ)
4-3-3などでは、
- 底にアンカー
- 両脇にインサイドハーフ
という形になります。
この場合、アンカーは絶対にポジションを外さない存在になります。
バロンドールを獲得したロドリ選手はこのアンカーというポジションの達人です。

アンカーに向いている選手の特徴
- 落ち着いている
- ポジショニングが良い
- 守備意識が高い
- リスク管理ができる
派手さはなくても、チームを支える縁の下の力持ちが向いています。
ボランチに向いている選手の特徴
- 運動量が多い
- パスで試合を動かしたい
- 攻撃にも守備にも関わりたい
- 判断力に自信がある
チームの中心としてプレーしたい選手に向いているポジションです。
アンカー・ボランチ よくある誤解
アンカー=守るだけではない
アンカーも、
- パスコースを作る
- 攻撃の起点になる
という重要な役割があります。
ボランチ=何でもやるポジションではない
ボランチは状況に応じて役割の優先順位を判断することが求められます。
まとめ|アンカーとボランチの違いを理解すると中盤の見方が変わる
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- ボランチは中盤全体を支える万能型
- アンカーは守備に特化した中盤の土台
- アンカーはボランチの一種と考えると分かりやすい
- フォーメーションによって役割が変わる
- 少年サッカーでは両方経験することが大切
アンカーとボランチの違いを理解すると、サッカーの試合の見方が一気に深くなります。
次に試合を見るときは、「今の中盤はアンカー型かな?」「このボランチはよく動くな」と意識してみてください。
サッカーの面白さが、もう一段階広がるはずです。
それでは最後まで記事を見ていただきありがとうございました。







