センターバック(CB)は、サッカーで最も失点に直結しやすいポジション であり、同時に 最も信頼が求められるポジション です。
良いセンターバックになるためには、体格やスピードだけでなく、正しい技術とそれを身につける練習 が欠かせません。
この記事では、
- センターバックに本当に必要な技術
- 試合で活きる理由
- 自主練・チーム練習でできる練習方法
を分かりやすく解説します。
目次
センターバックに必要な技術【7選】
① 正しいポジショニング
CBにおいて最重要なのがボールと相手とゴールの位置関係を意識した立ち位置 です。
- 相手FWの前に立つ
- ゴール側を常に消す
- 裏のスペースを管理する
ポジショニングが良ければ、無理なタックルをせずに守れます。
② 1対1の守備技術(間合い・体の向き)
良いCBは、
相手に 「抜けそうで抜けない距離」 を作ります。
- 足を出さずにコースを限定
- 利き足を切る
- 中央へ行かせない
守備は奪う前に自由を奪う 技術です。
③ 空中戦の技術
センターバックはセットプレーでの空中戦が重要です。
- 相手より先に動く
- 体を当ててジャンプさせない
- タイミングを合わせて跳ぶ
高さだけでなく、ポジショニングと駆け引き が勝敗を分けます。
④ クリアとボールの処理能力
CBは「とりあえず蹴る」 判断も必要です。
- 危険な場所では迷わない
- セーフティに外へ出す
- 無理な持ち出しをしない
失点しないための安全な処理技術 は非常に重要です。
⑤ ビルドアップのパス技術
現代サッカーではCBも攻撃の起点になります。
- 正確なショートパス
- 縦パスの判断
- 逆サイドへの展開
重要なのは「上手いパス」より「安全なパス」 です。
⑥ コーチング(声かけ)
技術ではありませんが、守備の一部としての重要スキル です。
- マークの受け渡し
- ラインコントロール
- 味方への指示
声を出すことで、
守備のミスは激減します。
⑦ 判断力(行く・待つ・下がる)
CBは常に選択を迫られます。
- 寄せる
- 下がる
- 味方を待つ
この判断が早い選手ほど、安定したセンターバックになります。
センターバック向け練習方法【実践編】
① 1対1の守備練習(間合い重視)
目的:飛び込まない守備を身につける
- 攻撃側はドリブルのみ
- 守備側は奪わずコース限定
- 抜かれたら終了
▶ 距離感と体の向きを習得
② 2対2+サーバー練習
目的:カバーリングと連携
- 2CB vs 2FW
- 横からボール供給
- マークの受け渡しを意識
▶ 実戦に近い判断力が身につく
③ クロス対応・空中戦練習
目的:セットプレー守備力向上
- サイドからクロス
- 相手を見ながらジャンプ
- 体を当てて自由を奪う
▶ 位置取りが最重要ポイント
④ ビルドアップ練習(数的優位)
目的:安全なパス選択
- CB+ボランチ vs 前線2人
- 無理な縦パスは禁止
- 3〜5本繋いだら成功
▶ 判断力と落ち着きが身につく
⑤ 試合形式(条件付き)
例
- CBは持ちすぎ禁止
- 危険エリアでは前進禁止
▶ 実戦でのリスク管理能力を強化
自主練でできるCB向けトレーニング
- 壁当てパス(左右両足)
- 首振りしながらのトラップ
- ステップワーク(守備姿勢)
- コーチングの声出し練習(意識づけ)
育成年代で大切にしたい考え方
- 失点を恐れすぎない
- ミスを責めない
- 判断を褒める
CBは経験を積むほど伸びるポジション です。
まとめ|センターバックは技術と判断の積み重ね
センターバックに必要な技術は、
- 正しいポジショニング
- 守備の間合い
- 空中戦
- 安全なパス
- 判断力と声かけ
派手さより「失点しない技術」 を磨くことが、良いCBへの近道です。
それでは最後まで記事を見ていただきありがとうございました。







