少年サッカーでは、「守備は難しい」「どう教えればいいかわからない」と悩む指導者・保護者の方が多くいます。しかし、守備は正しい順番で教えれば、必ず理解できます。
この記事では、
- なぜ順番が大切なのか
- 学年別・レベル別の指導ステップ
- 実際に教えるときの声かけ例
を交えながら、少年サッカーで守備を教える最適な順番を解説します。
なぜ少年サッカーでは「守備を教える順番」が重要なのか?
少年年代の選手は、いきなり高度な守備戦術を理解できません。
- オフサイド
- ラインコントロール
- ゾーンディフェンス
を最初から教えると、
「分からない → 守れない → サッカーが嫌になる」
という悪循環になります。
だからこそ、
シンプル → 複雑へ
個人 → グループ → チーム
の順番が重要です。
少年サッカーで守備を教える基本ステップ【7段階】
① まずは「ゴールを守る」を教える
最初に教えるのは、「ゴールを守る」という目的 です。
- 相手がゴールに近づくと危ない
- ゴールと相手の間に立つ
これだけでも、守備の意識は大きく変わります。
👉 声かけ例
「ゴールの前に立とう」
② 1対1の守り方(間合い・立ち位置)
次に教えるのは1対1の守備の基本 です。
ポイントは3つだけ。
- 相手に正面を向く
- 手を使わず体で止める
- すぐ飛び込まない
「取ろうとしなくていい」と伝えることが重要です。
👉 声かけ例
「まず止めよう」
③ コースを切る(誘導する守備)
守備は奪うより、コースを限定する ことが大切です。
- 中を切って外へ
- 得点になりにくい場所へ追い込む
これを理解すると、守備が一気に安定します。
👉 声かけ例
「中を切ろう」
④ 2人で守る(チャレンジ&カバー)
個人守備ができるようになったら、2人で守る ことを教えます。
- 1人がボールへ行く
- もう1人が後ろを守る
この考え方は、チーム守備の基礎になります。
👉 声かけ例
「後ろに助けがいるよ」
⑤ 横にずれる(スライド)
次に、
ディフェンスラインの横の動き を教えます。
- ボールが動いたら全員で移動
- 一人だけ残らない
難しい言葉は使わず、「みんなでお引っ越し」などの表現が効果的です。
👉 声かけ例
「一緒に動こう」
⑥ 裏を守る意識(スペースの管理)
高学年になってきたら、裏のスペース を意識させます。
- 背後を取られると危険
- ボールとゴールの間を意識
GKとの連携も、この段階で少しずつ教えます。
👉 声かけ例
「後ろも見よう」
⑦ チーム全体で守る(守備ブロック)
最後に、チームで守る ことを教えます。
- FWから守備を始める
- 全員で下がる
- コンパクトにする
この段階で初めて、「ライン」という言葉を使ってもOKです。
学年別の守備指導イメージ
| 学年 | 教える内容 |
|---|---|
| 低学年 | ゴールを守る・1対1 |
| 中学年 | 誘導・2人守備 |
| 高学年 | ライン・連携 |
少年サッカーで守備を教えるときのNG例
- いきなり戦術用語を使う
- ミスを怒る
- 結果だけを見る
守備は失敗しながら覚えるもの です。
守備を好きにさせるコツ
- 良い守備を褒める
- 失点しても責めない
- 「止めた!」を成功体験にする
守備が楽しくなるとチーム全体のレベルも確実に上がります。
まとめ|少年サッカーの守備指導は「順番」が大切
少年サッカーで守備を教える順番は、
- ゴールを守る
- 1対1
- コース限定
- 2人守備
- スライド
- 裏の管理
- チーム守備
この流れを守ることで、無理なく守備力が向上します。
子供に携わる指導者や守備を何から教えていいのかわからない!という親御さんがいたらぜひ参考にしてみてください。それでは最後まで記事を見ていただきありがとうございました。







