サッカーにおける サイドバック(SB/Side Back) は、守備と攻撃の両方に大きく関わる、非常に運動量の多いポジションです。
かつては「守備が主な役割」と考えられていましたが、現代サッカーでは攻撃参加が当たり前となり、チームの戦術を左右する重要な存在 になっています。
この記事では、サイドバックの意味や役割、求められる能力、プレースタイルの種類、そして世界で活躍する有名選手まで詳しく解説します。
サイドバック(SB)とは?基本の意味
サイドバックとは、ディフェンスラインの左右(タッチライン側)に配置される守備のポジションです。
相手ウイングやサイドアタッカーを抑える役割を持ちながら、攻撃時にはサイドから積極的に前線へ参加します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 略称 | SB |
| 位置 | ディフェンスラインの左右 |
| 主な役割 | サイドの守備、攻撃参加、クロス |
| 別名称 | フルバック(FB) |
フォーメーションでは「4バック」の左右に配置されることが多く、
3バックの場合は ウイングバック(WB) として、より攻撃的な役割を担います。
サイドバックの主な役割(文章化)
① サイドの守備を担当する
サイドバックの最も基本的な役割は、相手のサイド攻撃を防ぐことです。
ドリブル突破を仕掛けてくる相手ウイングに対し、簡単にクロスを上げさせないポジショニングと1対1の守備力が求められます。
特に現代サッカーではサイドからの攻撃が主流であるため、
サイドバックが突破されると一気にピンチへ直結します。
② 攻撃参加で幅を作る
攻撃時、サイドバックは積極的に前線へ駆け上がり、
ピッチを横に広く使う役割 を担います。
ウイングが内側へ入った際に外側を駆け上がる「オーバーラップ」は、
サイドバックの代表的な攻撃参加の形です。
③ クロスでチャンスを演出する
サイドバックはサイドからクロスを供給し、
フォワードや攻撃的MFに決定機を与えます。
正確なクロスはゴールに直結するため、
サイドバック=アシスト役 としての評価も重要です。
④ ビルドアップへの関与
現代サッカーでは、サイドバックも攻撃の組み立てに参加します。
センターバックやボランチと連携し、
パス回しで相手のプレスを回避する役割を担います。
⑤ 守備と攻撃の切り替え
サイドバックは最も上下動の多いポジションです。
攻撃から守備への切り替えが遅れると、
自分の背後のスペースを突かれてしまいます。
そのため、判断力と戻りの速さ が非常に重要です。
サイドバックに求められる能力
| 能力 | 内容 |
|---|---|
| スピード | 上下動を繰り返すため必須 |
| スタミナ | 試合を通して走り続ける体力 |
| 1対1の守備力 | ドリブル突破を防ぐ |
| クロス精度 | 攻撃の質を左右する |
| 戦術理解力 | 攻守の切り替えとポジション調整 |
| 判断力 | 上がる・上がらないの見極め |
サイドバックは「走れるだけ」では務まらず、頭を使いながら走れる選手 が求められます。
サイドバックのタイプ別特徴
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| 攻撃型SB | クロス・ドリブルで攻撃を牽引 |
| 守備型SB | 対人守備に優れ安定感が高い |
| インサイドSB | 中央に入りビルドアップを助ける |
| ウイングバック | 攻撃特化でゴール前にも関与 |
近年は「インサイドに入るSB」など、戦術的に非常に重要な存在となっています。
サイドバックといってもチームによって役割、求められることが違います。
世界を代表するサイドバックの有名選手例(5名)
| 選手名 | 特徴 |
|---|---|
| トレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド) | 圧倒的クロス精度とパスで攻撃を組み立てる攻撃型SB |
| アンドリュー・ロバートソン(スコットランド) | 運動量と献身性で左サイドを支配 |
| ジョアン・カンセロ(ポルトガル) | インサイドSBの代表格。テクニックと戦術理解が高い |
| ダニ・アウベス(ブラジル) | 歴代最高クラスの攻撃型SB。タイトル獲得数は世界屈指 |
| 長友佑都(日本代表) | スピードと守備力で世界最高峰リーグで活躍 |
まとめ|サイドバックは現代サッカーの鍵を握る存在
サイドバックは、
- サイドの守備を担うディフェンス役
- 攻撃参加で幅とチャンスを生む存在
- 上下動と判断力が求められるハードなポジション
という、非常に重要で難しい役割を持っています。
現代サッカーでは「優秀なサイドバックを持つチームは強い」と言われるほど、戦術の要となるポジションです。
それでは最後まで記事をみていただきありがとうございました。







