少年サッカーの現場では、
- 「あの子は足が遅いから…」
- 「スピードがないとサッカーは無理?」
- 「うちの子、走るのが苦手で心配」
といった声をよく耳にします。
結論から言うと、少年サッカーにおいて「足が遅い=向いていない」ではありません。
むしろ、足が遅いことをきっかけに考える力・技術・判断力が大きく伸びる可能性もあります。
この記事では、少年サッカーで「足が遅い」ことについて、
- なぜ不安に感じるのか
- 本当に不利なのか
- 足が遅い子の強み
- 指導者・保護者の関わり方
- 伸ばし方・考え方
までを、初心者にもわかりやすく解説します。
少年サッカーで「足が遅い」とはどういう状態?
低学年ほど「足の速さ」が目立ちやすい理由
低学年の試合では、
- 体格差
- 成長の早さ
- 運動経験の差
によって、スピードの差が極端に出ます。
特に低学年では、速く走れる=活躍できる
という場面が多く、足が遅い子は目立ちにくくなります。
「今、足が遅い」だけで将来は決まらない
少年期は成長スピードがバラバラです。
- 小学生で遅かった子が
- 中学・高校で一気に伸びる
これは決して珍しくありません。
足の速さは後からでも伸びます。
足が遅いと少年サッカーでは本当に不利なのか?
短期的には不利に見える
正直に言うと、
- 1対1で抜かれやすい
- 裏を取られやすい
- 追いつけない
といった場面はあります。しかし、これは一時的な話です。
長期的には大きな武器になることも
足が遅い選手は、
- 早く判断する
- 無駄に走らない
- 良いポジションを取る
必要があります。
これらは、将来どのレベルでも通用する能力です。
少年サッカーで足が遅い子のメリットについて
① 先を読む力が育ちやすい
スピードで勝てない分、
- どこにボールが来るか
- 相手が何をしたいか
を考える癖がつきます。
これはサッカーIQと呼ばれる重要な力です。
② 技術を大切にするようになる
足が速い子は、
- 走って解決
- ドリブルで突破
しがちですが、足が遅い子は
- トラップ
- パス
- ボールの置き所
を工夫するようになります。
足が速かった子供は大人になってからも考えるプレーが苦手なケースも多くあります。
③ チームプレーが上手くなる
- ワンツー
- サポート
- ポジショニング
など、仲間を使うプレーが自然と増えサポートやポジショニングの取り方も上手くなります。
④守備では大きな武器になる
足が遅くても、
- 体の向き
- 間合い
- コースの切り方
を覚えれば、簡単には抜かれません。
実際、足が速くなくても守備が上手い選手はたくさんいます。
少年サッカーで足が遅い子に向いているポジション
① ボランチ(中盤)
- 走る距離より判断力
- 視野の広さ
- パスの質
が重要なポジションです。
② センターバック(DF)
- 予測
- ポジショニング
- 声かけ
ができれば、スピード不足は補えます。
指導者が知っておくべき考え方
「足が遅い=ダメ」という評価をしない
指導者の一言は、子どもの自信を大きく左右します。
- 比較しない
- レッテルを貼らない
これが何より重要です。
スピード以外の評価軸を示す
- 判断が早い
- いいポジションにいた
- パスが正確だった
といった具体的な褒め方を意識しましょう。
足が遅いことを責める指導は逆効果
- 「走れ!」
- 「追いつけ!」
だけの指導では、子どもはサッカーを嫌いになってしまいます。
保護者ができる正しいサポート
比べない・焦らせない
- 周りの子と比べない
- 「もっと速くなれ」と言わない
これだけで子どもの気持ちは楽になります。
成長は「波」があると理解する
今は遅くても、
- 身体が成長する
- 筋力がつく
ことで、スピードは自然に上がることも多いです。
家庭では「努力」を認める
- ちゃんと戻った
- 頑張って考えた
結果より姿勢を評価しましょう。
少年サッカーで足が遅い子のための練習ポイント
無理なスピード練習は不要
低学年での
- ダッシュ反復
- タイム競争
は必要ありません。
遊びの中で動きを作る
- 鬼ごっこ
- タグ遊び(※鬼ごっこ要素のあるスポーツやゲームを指す)
- ボール遊び
これで十分効果があります。
遊びの中でも考える力がつきます。
判断を伴う練習が効果的
- 2対1
- パス&サポート
など、考えながら動く練習が向いています。
有名選手にも「足が速くない」タイプは多い
- シャビ
- イニエスタ
- ピルロ
彼らは、スピードより頭と技術で世界のトップに立ちました。
日本のサッカー選手の中にも少年期に足が遅かった選手も多いと言われています。
元サッカー選手の岡崎慎司選手をご存知の方も多くいるかと思います。
長きにわたり日本代表のエースとして活躍しゴールを量産しました。
しかし驚く方も多くいるかと思いますが決して足が速くありません。鈍足バンザイという本も出しています。
足が速くないなどの悩みがある方は是非読んでいただきたい本となっています。
よくある質問(FAQ)
足は何年生くらいで伸びる?
個人差がありますが、高学年〜中学生で一気に伸びる子は非常に多いです。
中学生・高校生でも成長とともに足も速くなります。
足が遅いと選抜に呼ばれない?
短期的にはありますが、長期的に見れば技術と判断力のある選手が評価されます。
小学生世代ですとどうしても足が速い子や身長が大きい子供が選ばれることが多くあるのが現状です。
しかし世代が進むにつれて、ポジショニングや技術、体格差がなくなってきますので逆転することもよくあるケースです。
まとめ|少年サッカーで「足が遅い」は個性であり武器になる
少年サッカーにおいて、
- 足が遅いことは欠点ではない
- 成長の途中なだけ
- 将来につながる強みを秘めている
ということを、指導者・保護者・選手全員が理解することが大切です。
スピードは後から伸ばせます。しかし、
- 考える力
- 技術
- 仲間を使う力
は、少年期にこそ育てたい能力です。
「足が遅いからダメ」ではなく、「足が遅いからこそ、何を伸ばすか」。
この視点が、少年サッカーをもっと良いものにしてくれます。
それでは最後まで記事を見ていただきありがとうございました。







